訪問介護サービスの需要

介護の分野では、2025年問題が重要な課題となっている。
この問題は、将来に超高齢化社会を迎えることを示唆している。

2025年には、人口の多い団塊の世代が75歳以上となる。
一方で少子化により労働人口は減少しているため、深刻な介護スタッフの不足を引き起こす。
急増する要介護者に対して、受け入れ可能な介護施設が用意できるかどうかが懸念材料である。

この2025年問題に備えて、介護業界では変化が見られる。
要介護者に等しく介護サービスを提供するため、在宅シフトに活路が見い出せる。
要介護を施設で引き受けるには、スペースやスタッフの数が足りない。
そこで要介護者が自宅にいながら介護サービスを受ける事で、介護施設の負担が減らせる。

このような介護業界の変化から、介護士の仕事では、訪問介護サービスの業務増加が予想できる。
これから迎える超高齢化社会に備えて、在宅介護のノウハウを吸収すると介護の仕事で役立つ。
要介護者の自宅へと訪問し、身の回りの世話を行う仕事は、介護施設での業務とは異なる仕事のスキルが必要となる。
要介護者の部屋の掃除や食事の調理、さらには洗濯などの業務も伴う。

また通院のための車への乗り降り介助も、介護士の仕事に含まれる。
介護施設での仕事と異なり、周囲に同僚がいない場合も多いため、必要に応じて臨機応変に対応する能力が求められる。
介護施設での仕事と共に、訪問介護の仕事の経験を積むと将来の介護の仕事で活躍の場が広がる。